小小小市民

よくわからん天気だ

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僕の職場の人は男ばかりだ。今年の新入社員では珍しく女の子がいた。彼女が少しかわいい格好をしてきたら、あんな刺激的な格好は問題だと先輩方が真剣に討議していた。なんとクソまじめでつまらない討議か!!まるで今年から共学になって急に困る元男子校の先生のようだ。残業時間しすぎだから早く帰れといわれると怒る会社人間、休み時間は時間通り、休みの日は家族サービス。胸くそわるい生真面目さだ。どうしてかわいい格好を楽しめないか。休みを楽しめないか。

彼らに送る言葉は「ポケットに名言を」/寺山修司から引用をさせていただきたい。
「同じ若い世代の人たちのささやかな野心のみすぼらしさ! まじめにはたらき、サハラを潅漑する。LPセットときれいな妻といい子どもをもつこと。一週に一度は教養を得ようとつとめる。確実な価値(正直、洗濯機、サン・テグジュペリなど)をえらぶこと。ああ、なんとなくむなくそのわるい計画! こんなものは飼い慣らされた家畜の理想だ。洗濯機を中心に夢想はできやしない。
 もちたい、もちたい? 彼らすべてのものをもちたいとのぞむ。いったい彼らにとっては何のために生き、また死なねばならぬというものは存在しないのだろうか!」

ブレチニー・シュル・オルジェの娘