ローマ人の物語2
今日は記念すべき今年25回目の休出。月平均2回超えたー!
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さて、ローマ人の物語レビュー続き
ローマ人の物語〈3〉― 勝者の混迷
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/08/01
- メディア: 単行本
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金持ちはその資本を生かしより莫大な富を蓄え、一般市民は大資本の効率生産の前に勝てずより生活が苦しくなる格差社会がひろがり国力の空洞化が広がりつつあったこの時代。あれ、どっかのお国の状況とにてますね。
超金持ち名門貴族のグラックス兄弟は何を狂ったかいきなり貧乏人の味方をする。一般市民まで階級を落とし、金持ちの最大所有土地広さを制限する農地改革法を提出。そんなことをしたらもちろん金持ち=権力者からにらまれるので兄弟揃って殺されてしまいましたとさ、というお話。
後はスッラさんとマリウスさんの老人同士の骨肉の争いとかあったりして、軍隊のあり方も変わったのねという事がわかったところで終わり。
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- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/09/01
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- 作者: 塩野七生
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七生婆の永遠の片思いの相手、カエサル君の登場。とにかくカエサルLOVEに包まれたこの二巻。たった1人の人物のために費やされた948ページのラブレター。しかも今までへたくそだった文章がこの巻を境にぐっとうまくなる。愛の力偉大。
ババアのラブレターなんか読みたくない、気持ち悪いという感情は尤もながら、15巻中一番の盛り上がりなので読まずにはいられない。
カエサル君直筆の、名文ながら読みにくいことこの上ないガリア戦記と内乱記の解説本としても秀逸。
で、カエサル君がやったのは先の農地改革法の実施と共和制の破壊。それから続く皇帝時代が始まり。